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夏の帯の話〜羅の帯を締める着物は?〜 [<着物>]

夏の帯は素材もいろいろでどれとどれを合わせたらいいのか悩む。
一番悩んだのは羅。
先日老舗呉服屋さんで上布に合う帯ということで羅を勧められた。
これ、柔らかものにもしめていいんですか?と尋ねると、
これは麻や紬に締めて下さいというお返事。

うーん、着物本やネット上の呉服屋さんとかによると
羅は両方にしめていいって書いてある・・・?
Eさんでも間違うことがあるの?と思って、
今日もう一軒老舗呉服屋さんで聞いてみた。

そしたら、Eさんが正しいとのこと。
ただ・・・といっていくつか帯を見せてくれて、
羅といっても人間国宝の北村さんが織るようなああいう柄の羅であれば
付け下げでも締められるけれど、逆にカジュアルな着物にこのタイプは合わない。
その一方羅といっても色・柄がカジュアルでとてもシンプルな織りのものは
麻や紬ということだった。

そして最近の夏帯は、素材が多様化していて、
ちょっと絽でも紗でも無いようなものはみんなまとめて羅といってしまっている傾向があるという。
(いろいろな夏帯と合わせる着物、締める時期をまとめてみました。
http://cuvee-felicite.blog.so-net.ne.jp/2012-06-06
http://cuvee-felicite.blog.so-net.ne.jp/2012-06-10

なるほど。
羅でも色や柄によって、柔らかものに向くタイプ、
麻・紬に向くタイプとあるということですね。
そして、柔らかものといっても、
カジュアルなものであれば、カジュアルタイプの羅の帯は締められるんでしょうね。


たとえば
IMGP7677.jpgこれがEさんから紬や麻にしめてくださいね、と念を押されたもの。手持ちの上布にあわせて求めたのに、まだ肝心のその着物とは合わせる機会がなく、こちら柔らかものだけどカジュアルなものにしめた。IMGP7673.jpg















IMGP0734 のコピー のコピー.jpg一方こちらは、羅ではあるけれど、模様部分に金糸、銀糸がたっぷり使われ、柄も抽象的にはしてあるが、芝という古典的柄。IMGP0731.jpgなので、紬や麻には全く向かなくて柔らかものでも正統的な古典的な雰囲気のするもの(この着物では柄は蛍暈かし)にぴったり。









IMGP7539.jpgこちらは無柄ではあるけれど、縞のように見える部分は金糸なので、やはり麻やあまりカジュアルな紬には似合わない。紬でも夏大島のようなちょっとよそ行き感覚のものや、柔らかものの方が向いている。IMGP7538.jpgこれは紗紬に合わせたところ。コーデとしてはちょっといまいちな例。金糸が入るともう少しよそ行き感覚の着物の方が合う。今年は上の蛍暈かしに合わせてみよう。








同じ羅の帯を雰囲気の違う柔らかもので比べてみる。帯はシンプルな織でブルーのグラデーションに染め分けただけのもの。どちらの着物が合っていると思いますか?

IMGP6036.jpgIMGP6068.jpg左は夏着物1年目で、あまりよくわからずにコーデしてしまった失敗例。着物のはんなりした雰囲気と帯があっていない。この帯は右側のような柔らかものでもカジュアルな雰囲気のあるものや麻のような着物に合う。




(★でくくった部分は2011年7月に加筆。この記事執筆時より2年経過して、もう少し着物についての経験が増えた時点での加筆です。)


要は決まりに盲目的に従うということではなく、
臨機応変に自分の目で見て、調和が取れていればいいということなのね。
まぁ、自分の目で調和が取れているかいないかわかるかというと、
そこが問題なのよね〜。

こういうときに、やはり呉服屋さんのあるいは着物をよく着ている人の目というのは必要だなと思った。
もっとも、呉服屋さんといっても、
自分の羽織を客に貸して芸者のまねごとさせちゃうような呉服屋さんもいたりするのでなかなか難しいところ。
こういうときは老舗デパート呉服部におすがりするのが一番いいかもしれない。
(もちろんダメダメデパートもあるけれど)。

先日伺った老舗デパート呉服部はやはりとても厳しくて、
衿の合わせ方、着方までチェックされるのだそう。
そして雇っている販売員さんには茶道の先生もいて、さすがだな〜と思った。
私もその販売員さんには絶対的な信頼を置いているのだが、
柄の季節とか、格とか何を尋ねても即答で、
お茶席だと一般にはこうとかいろいろ教えてくれる。
そして、流派や先生の考えによっても違うから、
そのへんは、周囲の人に聞くのも必要と教えてくれた。
着物先輩が「着物はMデパートに始まってMデパートに終わると言われているのよ」
言っていたけれど、とても納得した。
習い事のために着るという人は、そういう方面に明るい販売員さんのいるところがいいと思う。

単衣の季節もあと10日あまり。
もう少し楽しみたいですね!
そして、秋単衣の準備を今頃からしておくとよさそう。
これから夏物のバーゲンセールが始まると思うけれど、
盛夏用を買おうと思わず、秋単衣にも向いているものをと考えるといいお買い物ができそう。
絽縮緬の帯は最近、前より薄くて、ちょっと変わったものがでてきて
盛夏も締められるようなものを見かけるので、
立秋以降9月半ばまでいけるようなそんなものが見つけられればいいなと思う。

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